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釧路運輸車両所

釧路運輸車両所
釧路運輸車両所社屋ボイラー室
基本情報
鉄道事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
帰属組織 釧路支社
所属略号 釧クシ、釧
整備済み車両略号 釧路運両、KR
配置両数
蒸気機関車 1両
内燃機関車 3両
気動車 75両
客車 9両
合計 88両
備考 2024年4月1日現在のデータ[1]
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釧路運輸車両所(くしろうんゆしゃりょうじょ)は、北海道釧路市喜多町2番16号にある北海道旅客鉄道(JR北海道)の車両工場・車両基地および、運転士・車掌が所属している組織である。釧路運輸所(釧路車掌所と釧路運転所が合併)と釧路車両所(工場部門)が合併して誕生した。

2004年平成16年)3月改正で花咲線運輸営業所から運転業務(運転士・交番)を移管し、根室本線釧路 - 根室間(通称・花咲線)の運転業務を受け持つようになった。

車両部門

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配置車両

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主に、釧網本線・根室本線で運用される気動車のほか、特急おおぞら」系統で運用される気動車が配置される。

2024年令和6年)4月1日現在の所属車両は以下のとおり[1]

所属車両の車体に記される略号は、旅客車が「釧クシ」(釧=釧路支社、クシ=釧路の旧電報略号)、機関車が「」(=釧路)である。

気動車 機関車 客車 合計
75両 4両 9両 88両

蒸気機関車

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C11形蒸気機関車(1両)

ディーゼル機関車

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DE10形ディーゼル機関車(3両)
  • 1500番台の3両(1660・1661・1690号機)が配置されている。
  • このうち1660・1661号機は「ノロッコ号」牽引用として専用塗色を配する。
  • 秋は「砂撒き」として釧路から斜里を毎日1往復する。
  • 構内入替用として使用される。

気動車

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キハ261系気動車 (27両)
  • ST-1100編成が2両編成5本(ST-1119 - 1123)、ST-1200編成が2両編成5本(ST-1219 - 1223)、キハ260形1300番台が7両(1339 - 1345)の計27両が配置されている[2]。特急「おおぞら」に充当。
    • キハ260形1300番台の5両(1339 - 1343)は、2022年3月に札幌運転所より転入された[3]
キハ54形気動車(14両)
  • 500番台の14両(507・508・514 - 519・521 - 526)が配置されている。
  • 522は、2012年(平成24年)より「ルパン三世」のラッピングが施され、507・508は2017年(平成29年)に「流氷物語」として塗装が変更されている。
キハ143形気動車(8両)
  • 100番台の3両(102 - 104)と、150番台の5両(152 - 154・156・157)が配置されている[1]
H100形気動車(26両)
  • 26両(44 - 67・82・83)が配置されている。うち2両(82・83)は北海道高速鉄道開発保有車である[1]
    • 2022年度に82・83が旭川運転所から転入し、68・69が旭川運転所へ転出している[2]。2023年度には44・45が苫小牧運転所より転入している[1]

客車

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14系(4両)
スハフ14形2両(505・507)、オハ14形2両(519・526)が配置されている。スハフ14 507、オハ14形2両は2018年(平成30年)11月23日付で、スハフ14 505は同年12月29日付で旭川運転所から転属した。
  • 後述のスハシ44形1両を組み込んだ5両編成を組み、「SL冬の湿原号」で運用されている。
スハシ44形(1両)
1両 (1) が配置され、前述の14系客車と編成を組んでいる。2018年11月23日付で旭川運転所から転属した。
510系客車(4両)
  • オハテフ500形1両 (51) 、オクハテ510形1両 (1) 、オハ510形1両 (1) 、オハテフ510形1両 (1) の計4両が配置されている。
  • トロッコ列車くしろ湿原ノロッコ号」などで運用されている。
    • オハテフ510-2も配置されていたが、2018年6月5日に旭川運転所へ転属した。

過去の所属車両

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キハ183系
特急「おおぞら」等用として在籍し、2階建車両であるキサロハ182形550番台も在籍した。2001年(平成13年)7月1日ダイヤ改正をもって特急「おおぞら」等の運用から外れ、うちキサロハ182形は全車が本所で長期保留車となったのち、2013年(平成25年)12月20日付で4両とも廃車となった。
キハ283系気動車
  • 末期はキハ283形11両(11 - 21) 、キハ282形14両(4 - 8・108 - 111・2005 - 2009)、キロ282形4両(3・5・6・8)の計29両が配置されていた[4]が、2022年2月 - 3月にかけてキハ283形11両(11 - 21)、キハ282形14両(4 - 8・108 - 111・2005 - 2009)の計25両が苗穂運転所へ転属された[3]
  • 特急「おおぞら」に用いられていたが、ダイヤ改正前の2022年3月11日をもって運行終了となった。
    • 2007年(平成19年)10月に札幌運転所から31両が転属したが、2011年(平成23年)5月27日石勝線清風山信号場で発生した脱線火災事故の影響により、同年6月30日付で6両(キハ283-1・9、キロ282-7、キハ282-1・101・3001)が廃車となった[5]
    • 2020年3月に札幌運転所からキハ283形5両(12・14・16・18・20)、キハ282形7両(4・6・8・108・110・2006・2008)、キロ282形1両 (8) の13両が転入するとともに、キハ283-3、キハ282-2003、キロ282-1の3両が廃車された。その後、同年4月に札幌運転所からキロ282-6の1両が転入され、同年4月 - 6月にかけてキハ283形2両(5・7)、キハ282形4両(3・103・105・107・3003)の5両が廃車された。さらに、2022年3月にキロ282形4両(3・5・6・8)が廃車された[3]
キハ40形気動車
  • 2018年4月1日時点では700番台4両、1700番台26両の計30両が配置されていた。1700番台車は機関換装済み。
    • 2018年5月には700番台の1両(781)が廃車となった。2019年度には1700番台の3両(1709・1723・1737)が旭川運転所へ転属された。2020年度には1700番台の1両(1772)が苫小牧運転所より転入されるとともに、1700番台の2両(1722・1797)が旭川運転所へ転属された[4]。2021年度には700番台の3両(739・757・777)と1700番台の5両(1741・1754・1760・1765・1772)が廃車されたほか、1700番台の5両(1740・1751・1759・1775・1779)が旭川運転所へ転属された[3]。2022年度には1700番台の6両(1738・1742・1752・1756・1768・1776)が廃車されたほか、1700番台の6両(1749・1755・1758・1766・1774・1778)が旭川運転所へ転属され、配置がなくなった[2]
DE15形ディーゼル機関車
末期は2500番台の1両(2526号機)が配置されていたが、2016年(平成28年)4月30日付で廃車となった。主に除雪やイベント列車の牽引に使用された。
DMV形
過去にDMV(デュアル・モード・ビークル)が配置されていた。911と912の2両が在籍したが、2009年度内に車籍を抹消された。事業用バスとしての車籍は網走バスの名義となっていた。
ナハ29000形客車
「バーベキューカー」仕様の1両 (29002) が配置されていたが、2018年3月31日付で廃車された。
スユニ50形客車
救援車代用として、1両 (514) が配置されていたが、2018年3月31日付で廃車された。
ハテ8001
ワム181687を種車として「スタンディングトレイン」用の眺望客車トロッコ車)に改造したもの[6]で、JRグループに在籍する唯一の二軸客車であった。2001年に同所で改造され、2013年12月20日をもって廃車となった。
ホキ800形貨車
バラスト輸送用ホッパ車として、12両が配置されていたが、2016年6月20日7月20日に廃車となり消滅した。
ヨ3500形貨車
廃車当時最後の1両であった4350が配置されていた。車掌車であるが、専らイベント用途に用いられ、2016年7月20日付で廃車となった。

工場部門

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車両の検査や修繕の他に、車両改造も行っている。鉄道車両に記入される記号は「KR」、「釧路運両」。 戦前 蒸気機関車の製造も行い中国大陸に輸出している。 旧・日本国有鉄道(国鉄)時代から各種車両の製造、改造、整備、廃車解体を行っている。北海道内で車両の製造ができる工場は苗穂工場・釧路工場の二箇所だけであった。 海峡線用のオハ50系の一部や札沼線用のキハ141系の一部もここで改造された。気動車の検査修繕が主であり、キハ54形の台車交換や前面強化工事、キハ40形の特別延命工事(1700番台化)も当車両所で行われている。

運輸部門

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車掌乗務範囲

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運転士乗務範囲

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  • 根室本線 - 新得 - 根室間
  • 釧網本線 - 東釧路 - 網走間

歴史

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1977年の釧路機関区、客貨車区、および操車場。周囲約1km範囲。右が根室方面。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

車両基地・乗務員

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  • 1901年明治34年)7月20日 - 初代釧路駅(黒金町)に併設の釧路機関庫として開設[7]
  • 1917年大正6年)12月1日 - 釧路駅が現在地に移転し、初代釧路駅は貨物駅浜釧路駅となるが、機関庫などの付帯施設は全て残される。釧路機関庫を浜釧路機関庫に改称[7]
  • 1932年昭和7年)3月1日 - 浜釧路機関庫を釧路機関庫に改称[7]
  • 1936年(昭和11年)9月1日 - 釧路機関庫を釧路機関区に改称[7]
  • 1937年(昭和12年)11月 - 9050形蒸気機関車(9064・9059)の中国大陸・華北・華中輸出向け機関車の特別改造を行う。
  • 1938年(昭和13年) - ワム23000形貨車の製造を始める。
  • 1940年(昭和15年) - 森林鉄道用B1タンク車、B1レアータンク車の製造を始める。
  • 1950年(昭和25年)2月15日 - 初代浜釧路駅に釧路客貨車区設置[7]
  • 1953年(昭和28年)3月14日 - 初代浜釧路駅併設の釧路機関区が現在地の喜多町(当時は宝町)に移転[7]
  • 1959年(昭和34年)10月26日 - 新しい釧路客貨車区が現在地に完成。浜釧路駅から移転開始[7]。(移転完了は翌年12月26日[8]
  • 1960年(昭和35年)8月20日 - 現在地に隣接する宝町に新設された釧路操車場が使用開始[8](それまでは釧路駅に下り仕訳線群、浜釧路駅に上り仕訳線群と分かれていたため作業性が悪く不経済であった[9]。)。
  • 1979年(昭和54年)5月7日 - 釧路機関区改築[8]
  • 1984年(昭和59年)2月1日 - 帯広運転区池田支区の廃止[8]により、車両が池田から転属。
  • 1986年(昭和61年)11月1日 - 現在地の釧路機関区および客貨車区が統合し釧路運転区となる[8]
  • 1987年(昭和62年)
    • 3月1日 - 釧路運転区を分割し、車両検修部門及び旅客関係乗務員部門が釧路運転所となり[8]、貨物関係乗務員部門が釧路機関区となる[10][11]
    • 4月1日 - 国鉄分割民営化により釧路運転所が北海道旅客鉄道(JR北海道)釧路支社の所属となる。釧路機関区は日本貨物鉄道(JR貨物)の所属となる[12][注 1]
  • 1989年平成元年)7月31日 - 二代目(貨)浜釧路駅が廃止[8]。貨物業務は新富士駅へ移管[8]
  • 1993年(平成5年)
    • 3月 - 普通列車ワンマン化に伴い、帯広車掌所を廃止。特急行路の大半を釧路車掌所に移管(一部は札幌車掌所へ移管)。
    • 10月20日 - 釧路操車場内で本線を海側外周から内陸側外周へ切替[8]
  • 1994年(平成6年)3月1日 - 釧路運転所と釧路車掌所を統合し釧路運輸所発足[8]
  • 1996年(平成8年)5月1日 - 釧路車両所が幸町から現在地へ移転すると同時に[注 2]、釧路運輸所と統合し釧路運輸車両所発足[8][13]
  • 2004年(平成16年)3月 - 花咲線運輸営業所から運転・検修部門を移管。
  • 2009年(平成21年)3月 - 花咲線運輸営業所から車両を移管。ただし、花咲線運輸営業所に所属していた車両は当所所属車両と混合して同一の運用をされていた。

車両工場

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  • 1902年(明治35年)3月31日 - 釧路機関事務所設置[14]
    • 4月10日 - 釧路機関事務所が工場(車両修繕)業務を兼務[14]
  • 1913年(大正2年)6月10日 - 旭川工場釧路派出所設置[14]
  • 1916年(大正5年)11月1日 - 旭川工場釧路派出所が釧路工場に昇格[7]
  • 1933年(昭和8年)5月12日 - 釧路工場が浪花町から幸町に新築移転[7]
  • 1942年(昭和17年)9月11日 - 初代(貨)浜釧路駅の釧路工場を釧路工機部に改称[7]
  • 1945年(昭和20年)7月1415日 - 米軍の攻撃(空襲・艦砲射撃)により大被害[7]
  • 1950年(昭和25年)1月10日 - 釧路工機部が釧路工場に改称[7]
  • 1961年(昭和36年)7月20日 - (貨)浜釧路駅が黒金町から、釧路川のかつて幸町岸壁のあった幸町3丁目から同4丁目の敷地に移転新築される。釧路工場は旧敷地西側の幸町9丁目から同11丁目に残される。
  • 1973年(昭和48年)9月1日 - 幸町の釧路工場が釧路車両管理所に改称[8]
  • 1985年(昭和60年)3月20日 - 幸町の釧路車両管理所が釧路車両所に改称[8]
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により北海道旅客鉄道が継承。
  • 1996年(平成8年)5月1日 - 釧路車両所が幸町から現在地へ移転すると同時に[注 2]、釧路運輸所と統合し釧路運輸車両所発足[8][13]
  • 2003年(平成15年)9月1日 - 旭川運転所の移転により、旭川運転所所属の車両の整備の一部と廃車解体業務が移管される。

跡地

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釧路地方合同庁舎・釧路市こども遊学館日本銀行釧路支店およびジェイ・アール道東トラベルサービスが管理する駐車場になっている。

脚注

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注釈

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  1. ^ その後、西港駅 - 中斜里駅帯広貨物駅間の石油輸送の廃止・縮小や東鹿越駅 - 中斜里駅間の石灰石輸送の廃止等の業務縮小により、1997年(平成9年)3月に廃止となり、関連業務のJR北海道への委託も解除され、釧路地区で折り返すJR貨物の機関車の給油・給砂・構内作業及び貨車の交番検査は釧路開発埠頭に委託されることとなった[11]
  2. ^ a b 釧路車両所の閉所式は4月30日

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f 編集部「別冊付録『JR旅客会社の車両配置表2024/JR車両のデータバンク2023-2024』」『鉄道ファン』第64巻第7号(通巻759号)、交友社、2024年7月1日。 
  2. ^ a b c 編集部「別冊付録『JR旅客会社の車両配置表2023/JR車両のデータバンク2022-2023』」『鉄道ファン』第63巻第7号(通巻747号)、交友社、2023年7月1日。 
  3. ^ a b c d 編集部「別冊付録『JR旅客会社の車両配置表2022/JR車両のデータバンク2021-2022』」『鉄道ファン』第62巻第7号(通巻735号)、交友社、2022年7月1日。 
  4. ^ a b 編集部「別冊付録『JR旅客会社の車両配置表2021/JR車両のデータバンク2020-2021』」『鉄道ファン』第61巻第7号(通巻723号)、交友社、2021年7月1日。 
  5. ^ 「JR電車編成表2012年冬」359頁。ISBN 9784330256115
  6. ^ 『RAIL FAN』第49巻第4号、鉄道友の会、2002年4月1日、6頁。 
  7. ^ a b c d e f g h i j k l 釧路鉄道管理局史 昭和47年11月発行。
  8. ^ a b c d e f g h i j k l m n JR釧路支社「鉄道百年の歩み」平成13年12月発行。
  9. ^ 札幌工事局70年史 昭和52年3月発行 p.514。
  10. ^ 鉄道ジャーナル』1987年5月号(No.246)pp.34-35
  11. ^ a b 鉄道ダイヤ情報』1999年3月号(No.179)p.26
  12. ^ 『鉄道ジャーナル』1988年2月号(No.256)p.33
  13. ^ a b 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '97年版』ジェー・アール・アール、1997年7月1日、181頁。ISBN 4-88283-118-X 
  14. ^ a b c 北海道鉄道百年史 上巻 日本国有鉄道北海道総局 昭和51年3月発行 pp.291・293・660。

関連項目

[編集]

座標: 北緯42度59分49.9秒 東経144度21分54.1秒 / 北緯42.997194度 東経144.365028度 / 42.997194; 144.365028

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