For faster navigation, this Iframe is preloading the Wikiwand page for 締め込み (落語).

締め込み (落語)

締め込み(しめこみ)は、古典落語の演目のひとつ。同演題では、東京落語で広く演じられる。この項では、上方落語盗人の仲裁(ぬすとのちゅうさい)についても記述する。

概要

[編集]

原話は、1802年享和2年)に出版された笑話本『新撰勧進話』の一編「末しら浪」。夫婦喧嘩を仲裁する泥棒の滑稽噺。

盗人の仲裁

[編集]

盗人の挨拶(ぬすとのあいさつ)とも。主な演者に、初代桂春団治5代目桂文枝らが知られる。

締め込み

[編集]

時の氏神(ときのうじがみ)とも[1]。演目の成立当初は、侍がヤカンを盗むというストーリーだったが、上方の『盗人の仲裁』の要素が移入され、現在の演じ方が成立した[2]。主な演者に、4代目三遊亭圓生3代目柳家小さん5代目古今亭志ん生らが知られる。

あらすじ

[編集]

長屋の、戸締まりされていない部屋の留守を狙って、泥棒が忍び込む。ヤカンが火にかかっており、住人がすぐに帰ってくると判断した泥棒は、急いで物色した衣類を風呂敷に包む。そこへ部屋の主の男(『締め込み』では八五郎)が帰ってくる足音が聞こえてきたので、泥棒は裏口から逃げようとするが、戸を開けると高い塀が立ちふさがっていたため(あるいは、裏口自体がなかったため)、とっさに台所の床板を上げ、縁の下に潜り込んで身を隠す。

男は泥棒が残した風呂敷包みを認め、「古着屋が見本に置いて行ったのだろうか」とつぶやきながら開ける。風呂敷の中に自分や妻の服が入っていることがわかると、「あの女は、俺の知らぬ間に間男を作って、荷物をまとめて駆け落ちをしようとしているのだ」と勘違いをし、激怒する。

男の妻が帰ってくるなり、男は妻に「出て行きたければ出て行け」と怒声を浴びせる。事情が飲みこめない妻に対し、男は夫妻の服が詰め込まれていた風呂敷を見せる。妻は自分の服があるのを発見し、「私の知らぬ間に女をこしらえ、ひそかに贈ろうとしたのですね」と泣き出し、早口で罵倒する。言い返せなくなった男は、そばにあったヤカンを投げつける。

ヤカンは台所へ飛び、湯がこぼれて床下の泥棒にかかる。耐えかねた泥棒は飛び出して、「熱っ!!……待って、落ち着いてください。この風呂敷包みは私が作ったものです」と白状する。夫妻は「よく出てきてくださった。あなたが正直に話してくれなければ、自分たちは別れるところだった」と泥棒に感謝する。

以降、東西で演じ方が異なる。

盗人の仲裁

夫婦喧嘩の声を聞いた隣人が心配し、男と妻の部屋に飛び込んでいさめる。男は「すまん、この盗人(ぬすと)はんが収めてくれましたのや」と言って、隣人に泥棒を紹介する。隣人は驚くあまり「わたい、口は悪いが、気のええ男でおまして……」と、硬い社交の挨拶を泥棒にしてしまい、

「これをご縁に、うちにもちょいちょい寄っとくなはれ」

締め込み

夫妻は泥棒に酒をふるまう。3人がしばらく酒を酌み交わしているうち、泥棒は寝入ってしまう。男が妻に「俺たちも寝よう。泥棒が入ると不用心でいけねえから、表の戸締まりをしろ」と言うと、妻は「もう泥棒はうちにいるじゃない」と笑う。すると男は思わず、

「表から心張りをかけておけ」

バリエーション

[編集]
  • 『締め込み』では、泥棒が酒を辞退して去ろうとするのを夫妻が押しとどめ、男が妻に『泥棒さんが帰らないように、表から締め込んでおけ』と命じてサゲる演じ方がある。
  • 『締め込み』には、酒をもらった泥棒が喜び、「またちょくちょく寄らせてください」と口走り、男が返答することでサゲる演じ方がある。
    • 男が相手が泥棒であることを忘れ、「ええ、また近いうちにおいでなさい」と言ってしまう。
    • 男が「そうちょいちょい来られてたまるか」とまぜ返して、噺を切る。

脚注

[編集]
  1. ^ 上方に同題の別演目があるため、混同に注意が必要である
  2. ^ 武藤禎夫『定本 落語三百題』 岩波書店、2007年

関連項目

[編集]
  • 出来心(花色木綿) - 落語の演目。隠れていた泥棒が住人の前に現れ、真相を暴露するシーンが共通している。
{{bottomLinkPreText}} {{bottomLinkText}}
締め込み (落語)
Listen to this article

This browser is not supported by Wikiwand :(
Wikiwand requires a browser with modern capabilities in order to provide you with the best reading experience.
Please download and use one of the following browsers:

This article was just edited, click to reload
This article has been deleted on Wikipedia (Why?)

Back to homepage

Please click Add in the dialog above
Please click Allow in the top-left corner,
then click Install Now in the dialog
Please click Open in the download dialog,
then click Install
Please click the "Downloads" icon in the Safari toolbar, open the first download in the list,
then click Install
{{::$root.activation.text}}

Install Wikiwand

Install on Chrome Install on Firefox
Don't forget to rate us

Tell your friends about Wikiwand!

Gmail Facebook Twitter Link

Enjoying Wikiwand?

Tell your friends and spread the love:
Share on Gmail Share on Facebook Share on Twitter Share on Buffer

Our magic isn't perfect

You can help our automatic cover photo selection by reporting an unsuitable photo.

This photo is visually disturbing This photo is not a good choice

Thank you for helping!


Your input will affect cover photo selection, along with input from other users.

X

Get ready for Wikiwand 2.0 🎉! the new version arrives on September 1st! Don't want to wait?