第9回都市対抗野球大会
第9回都市対抗野球大会(だい9かいとしたいこうやきゅうたいかい)は、1935年8月3日から8月12日まで明治神宮野球場で開かれた都市対抗野球大会である。
概要
[編集]- 満洲国の成立により、従来の方式を維持するために大会名に冠せられた「全日本」がこの大会から外され、現在まで続く都市対抗野球大会の名が登場した。
- 第2回大会から本大会に出場するための予選は行われていたが、この大会から16チームとも予選を勝ち上がらない限り本大会に進めないこととなった。ちなみに、この大会での地区割りは次のとおり。
- 北海道・樺太、東北、甲信越、関東、東京市、名古屋市、大阪市、神戸市、近畿、中国、四国、九州、台湾、朝鮮、大連市、満洲(この大会では四国代表は登場せず、関東から2チーム出場した)。
- 準決勝の行われた8月9日には皇族6名が貴賓席で観戦するなど、当時の野球界での過熱ぶりは増す一方で、球場外では「切符売ります」と看板をぶら下げたダフ屋が登場した。
- 大会を制したのは常連中の常連である東京倶楽部。苦戦の連続だったが、決勝では川崎市・コロムビアを4安打完封して、史上最多となる4回目の優勝を果たした。
出場チーム
[編集]大会
[編集]1回戦
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勝:伊達 敗:山田
勝:若林 敗:加藤
勝:小島 敗:富田
勝:五十嵐 敗:中村 |
勝:李 敗:高井
勝:宮武 敗:児玉
勝:武田 敗:磯野
勝:前川 敗:酒井 本:伊藤(大宮) |
2回戦
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勝:若林 敗:伊達
勝:五十嵐 敗:小島 |
勝:三宅 敗:関
勝:前川 敗:武田 |
準決勝
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勝:若林 敗:五十嵐 |
勝:菊谷 敗:前川 本:宮武(東京) |
決勝
[編集]- 決勝戦(8月12日)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
コロムビア | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
東京倶楽部 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 3 |
勝:宮武 敗:鈴木
(東京倶楽部は2年ぶり4回目の優勝)
表彰選手
[編集]- 最優秀選手 若林忠志投手(コロムビア)
本大会 |
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予選 | |||||||||||||||||||||||||
地域別成績 | |||||||||||||||||||||||||
テーマ曲 |
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関連項目 |
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