『江戸川乱歩異人館』（えどがわらんぽいじんかん）は、山口譲司による日本の漫画。江戸川乱歩の諸作品を漫画化した中短編集。全13巻。

細部には大きくアレンジが行われた独自のコミカライズになっている。エログロ度も高め。

ほとんどのエピソードが光文社文庫の『江戸川乱歩全集』を底本にしている。

掲載誌は「ビジネスジャンプ」「グランドジャンプPREMIUM」「グランドジャンプ」と変化していった。

江戸川乱歩

初登場は異人ノ壱（屋根裏の散歩者）。怪奇エピソードで多く登場する。探偵役を務めることもある。

明智小五郎

初登場は異人ノ参（D坂の殺人事件）、これは原作通り。うつし世の名探偵で変装の達人。推理エピソードで多く登場する。

怪人二十面相

初登場は異人ノ十九（百面相役者）。大怪盗で、殺人には否定的。江戸川や明智に比べると登場頻度はずっと低い。ライバルは小林少年とされるが詳細には描かれない。

浪越警部

初登場は異人ノ参（D坂の殺人事件）。警視庁の警部。

小林少年

初登場は異人ノ十四（灰神楽）。明智の弟子の少年探偵。出番は少なめ。本編の裏側で二十面相を追っているようである。

文代

初登場は異人ノ四（魔術師）。事件解決後は明智の助手となる。異人ノ三十四の最後にて、結婚して明智夫人となったことが示される。

畔柳博

登場は異人ノ九（蜘蛛男）。犯罪心理学の研究者。異人ノ二十九（石榴）では十八歳の学生時代の彼が登場する。

T

登場は異人ノ十七（算盤が恋を語る話）・異人ノ三十（接吻）。造船会社の会計係。短編主役としてコメディリリーフ的な役回りを担う。

1. ^ 単行本目次の各エピソードの冒頭に明記あり。