「水槽 / 髪飾りの天使」（すいそう / かみかざりのてんし）は、中島愛の13枚目のシングル。2019年11月6日、flying DOGから発売された。

中島愛の通算13枚目のシングルであり、前作に続いての両A面シングル。今作も「水槽」が1曲目に収録された『星合盤』（VTCL-35308）、「髪飾りの天使」が1曲目に収録された『本好き盤』（VTCL-35309）の2タイプでリリースされており、それぞれカップリング曲とジャケット写真が異なる仕様となっている。

「水槽」は、テレビアニメ『星合の空』オープニングテーマとして使用された。『星合の空』のタイアップが決定したのは、ベストアルバム『30 pieces of love』の制作へ入る直前の頃であり、自身もまだベストアルバムをリリースする前であったことから、次の新たな展開を考えられるタイミングではなかったが、『星合の空』がアニメオリジナル作品であり、作品の本質で描かれるのは人間ドラマであるという話を聞き、「それならアニメのオープニング曲の王道から多少外れるような曲であっても良さそうだし面白味がある」ということで引き受けることにした。その際、アニメ側のスタッフから楽曲について要望されたことは、主役が少年たちであるため歌詞の視点を少年目線にすることであった。作詞はポルノグラフィティの新藤晴一、作曲は矢吹香那が担当している。まず矢吹によって曲が書かれ、その後に「少年目線の歌詞なら新藤さんにお願いしたい」という中島の要望からオファーされた新藤によって歌詞が書かれた。編曲・サウンドプロデュースはあいみょんや菅田将暉などを手掛けているTomi Yoが担当している。新たに中島の担当となった女性ディレクターの推薦によりオファーされた^[4]。

「髪飾りの天使」は、『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません』エンディングテーマとして使用された。作詞・作曲は吉澤嘉代子。本や言葉がテーマである『本好きの下剋上』と吉澤が持つ文学的なイメージが合うということでオファーされた。『本好きの下剋上』には、主人公の姉・トゥーリ役で中島も出演しているため、歌がトゥーリとして聞こえないように、吉澤には『（作中の）誰の目線でもない歌詞』という歌詞のオーダーが出された。編曲は吉澤から直接電話で依頼された清竜人が担当しており、イントロのコーラスにも参加している。清竜人が他のアーティストが書いた曲に編曲家として関わるのはこの曲が初となる。この曲のアウトロは、完成度の高かった吉澤のデモ音源のニュアンスを生かすため、デモと同様に曲が唐突に終わるアレンジにしてある^[4]。

『星合盤』のカップリングには、三浦康嗣（□□□ (クチロロ)）が楽曲提供・プロデュースの「夏の記憶」、『本好き盤』のカップリングには、自身のルーツの一つであるフィリピンのバンド『スモーキー・マウンテン』（Smokey Mountain）のヒット曲「Kailan」のカバー音源が収録されている^[4]。

発売日当日には、シングルのリリースを記念して『中島 愛「水槽/髪飾りの天使」発売記念特番～夏の記憶、秋の気配～』が、LINE LIVEで配信された^[5]。

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  • 水槽 / 髪飾りの天使（星合盤）
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