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和台遺跡

この記事は検証可能参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。 出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方)出典検索?"和台遺跡" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL (2020年3月)
和台遺跡
和台遺跡の位置(福島県内)
和台遺跡
福島県における位置
所在地 福島県福島市飯野町明治
座標 北緯37度39分02秒 東経140度31分45秒 / 北緯37.65056度 東経140.52917度 / 37.65056; 140.52917座標: 北緯37度39分02秒 東経140度31分45秒 / 北緯37.65056度 東経140.52917度 / 37.65056; 140.52917
種類 遺跡
歴史
時代 縄文時代
管理者 福島県
文化財指定史跡(2006年指定)

和台遺跡(わだいいせき)は、福島県福島市飯野町明治字南和台に所在する縄文時代中期の環状集落遺跡。国の史跡に指定されている。

立地と発見の経緯

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遺跡は、福島県中通り地方の北部に位置し、福島県を南北に貫流する阿武隈川が、「レ」の字状に屈曲する地点、標高約195メートルの舌状台地の先端部に立地する。1996年平成8年)、福島県道39号川俣安達線にかかる新飯野橋の取付道路建設のために台地を掘削する工事をしたところ、本遺跡が確認された。の建設を担当した福島県県北建設事務所が作成したパンフレットには「みちから見つかったロマン」と紹介されている。

なお、新飯野橋は発掘調査実施後の2000年(平成12年)に完成したが、遺跡を保護するため、トンネルを設けて遺跡の下を掘り進む方式に施工計画が変更されたため、周辺道路は1車線ないし1.5車線と細く蛇行している。

検出遺構

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福島県教育委員会による発掘調査の結果、約230軒の竪穴建物掘立柱建物、土器埋設遺構(埋甕[注釈 1]土坑などの遺構を検出している。

集落は、大木10式期に相当する縄文時代中期末葉に最盛期をむかえており、その構造は、中央広場と考えられる空閑地に接して外側に掘立柱建物、さらにその外周帯には竪穴建物群が同心円構造をなしてドーナツ状(円環状)にめぐる、いわゆる環状集落である。竪穴建物の多くは、大木式土器文化圏(ほぼ現在の秋田市-仙北市-盛岡市-宮古市を結んだ線より南の東北地方一帯)の縄文時代中期後半に特徴的な複式炉[注釈 2]をともなう。

土坑の多くは貯蔵穴で、竪穴建物の分布域の外側では特に濃密に分布している。中央広場周囲に散見される土坑は、人骨がほとんど確認されていないものの[注釈 3]、その形状や規模、また覆土の様子から土坑墓である可能性が高く、そうだとすると、中央の広場は共通の先祖を祭祀する空間として利用されたことも考えられる。

以上の縄文時代中期末葉の遺構群に対し、遺跡北東に広がる斜面部分には、それよりも一時期古い貯蔵穴群が分布している。

出土遺物

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遺物としては、全国でも他に類例のほとんどない人体文土器、南東北地方ではそれまで出土例のなかった狩猟文土器をはじめ、数多くの縄文土器石器骨角器、動植物遺存体などが出土している。人骨は1体のみ出土しており、焼かれたために残ったものである。当時は土葬が一般的であったため、なぜ1体のみ火葬されたのか謎とされる[注釈 4]

また、黒曜石ヒスイ、海洋性の骨類、さらに関東地方北陸地方中部地方の影響を受けた土器も出土しており、遠隔地ともはば広い交易、交流が認められる。

人体文土器
人体文土器は、第39号建物跡の床面中央に埋設されていた。土器は残存高32センチメートル、直径28センチメートルで底部が欠損している。胴部のふくらんだ部分には帯状にすす炭化物が付着していたが、建物床面に全体がすっぽり埋められていたことから、ススはそれ以前に付いたものと考えられる。おそらくは、特別につくられ、祭祀や儀礼など特別な用途で使用されたのち、として転用されたものと推定できる。人体文の文様部分は身長20センチメートルで、の部分の造形に高い芸術性が認められる。
狩猟文土器
狩猟文土器は、北東北地方(円筒土器文化圏)には出土例があったものの[注釈 5]、南東北地方では初の出土であり、従来想定されていた狩猟文土器の分布圏に見直しをせまる成果となった。この種の土器は縄文時代中期末から後期前葉の青森県、北海道南部、岩手県などで十数例発見されている。文様は樹木や動物、罠や落とし穴などである。葬送儀礼や狩猟、動物祭祀に使用されたとみられている。

なお、出土した人体文土器、狩猟文土器は福島県指定の有形文化財(県指定重要文化財)となっている[1]

遺跡性格

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遺跡は、舌状台地一帯の約5万平方メートルにおよぶと推定され、東北地方南部では最大級の縄文集落跡である。

遺構や遺物などの考古資料によれば、縄文時代のムラ(集落)は200年間続いたことが判明した。その後、急速にムラは衰え、放棄されてしまうが、その理由についてはさらなる追究、検討が必要である。

また、使用した大量の土器の材料となる粘土採掘の痕跡が確認されていないことも謎とされている。

史跡指定

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2006年(平成18年)7月28日、南東北を代表する拠点的な環状集落であり、縄文時代の集落構造や精神生活、生業、さらに縄文社会の様相を知る上で重要であるとして、国の史跡に指定された[2]

2008年(平成20年)8月24日、福島市と伊達郡飯野町の合併を記念して福島市主催「和台・宮畑遺跡縄文まつり」が飯野小学校でおこなわれた。これは、同年7月1日の合併によって新福島市に所在する縄文時代の史跡が和台遺跡と宮畑遺跡の2箇所になったことにより、史跡の保存や活用をいっそう進展させることを目的とするもので、小学生らが火おこしや土偶作りを体験した。また、両遺跡をパネル展示等で紹介したほか、土器焼成の実演もおこなった。

脚注

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注釈

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  1. ^ 土坑墓が成人の墓であるのに対し、土器埋設遺構(埋甕)は子どもの墓と考えられている。
  2. ^ 和台遺跡に近接して、「複式炉」の命名起源となった白山遺跡が立地する。
  3. ^ 台地上にある土坑墓では、乾湿を繰り返したり、基盤となる土壌の多くが酸性であることによってカルシウム分が土中に溶融して人骨が失われる例が多い。ただし、焼骨はその限りではない。
  4. ^ 日本で火葬の習慣が広まったのは、仏教伝来以降である。
  5. ^ 青森市山野峠(さんのとうげ)遺跡で出土した土器片を接合したところ狩猟文土器であることが分かった。文様はすべて粘土紐を貼り付けた突帯文である。頸部に取っ手が等間隔に四カ所付けられている。その取っ手からつい勅に突帯を造り出し縦に4等分しており、さらに胴部を上下に二つに分けている。下段の4面には動物を左右から弓矢で射るような文様がつけられている。上段の文様は樹木や罠と推定されている。

出典

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参考文献

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関連項目

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外部リンク

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和台遺跡
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