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傾き (数学)

この記事は検証可能参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。 出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方)出典検索?"傾き" 数学 – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL (2012年8月)
平面上の直線の傾きは、垂直移動距離を水平移動距離で割った m = Δy/Δx で定義される

数学における平面上の直線傾き(かたむき、: slope)あるいは勾配(こうばい、: gradient)は、その傾斜の具合を表す数値である。ただし、鉛直線に対する傾きは定義されない。一般的な用語として水平は傾いているとは言われないが、数学では「傾き0」とされ水平も傾きに含まれる。

傾きは普通、直線上の2点間の変化の度合い、すなわち x変化量に対する y の変化量の比率として定義される。また、同値な定義として、傾き m は傾斜角を θ として

と書くことができる。

曲線上の微分可能な1点に対しても、傾斜の具合を表す数値(微分係数)が、傾きの考え方により定義できる。

傾きの概念は、地理学および土木工学における斜度や勾配(たとえば道路など)に直接応用される。

定義

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xy平面上の直線の傾きは、x座標の増加量に対する y座標の増加量の比率と定義される。式で書けば、直線の傾き m

で記述される。ここで、ギリシア文字 "Δ"(デルタ)は、数学において「増加量」や「増分」を表す符牒としてよく用いられる。

増加量とは差のことなので、直線上の2点を任意に取り、それらを (x1, y1), (x2, y2) とする。このとき、m

で求められる。

これらの等式から分かるように、鉛直線(y軸に平行な直線)の傾きは、ゼロ除算となり、定義されない。

(例)

直線が2点 , を通るとする。増加量として、P に対する Q の増加量と考えるか、Q に対する P の増加量と考えるかで符号の違いが現れるが、それらの商である傾きとしてはどちらも変わらない。ここでは P に対する Q の増加量を考える。

xの増加量 Δx = 13 − 1 = 12
yの増加量 Δy = 8 − 2 = 6

傾き m とは、y座標の増加量 Δx に対する y座標の増加量 Δy の比率のことなので、

である。

直線が2点 , を通るならば、傾きは

である。

傾斜角による記述

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傾斜の度合いを表す傾きは、傾斜角と関係が深い。たとえば、傾き 1 の直線の傾斜角は 45° である。傾き −1 ならば、傾斜角を 0°~180° の範囲で考えると 135°、−90°~90° の範囲で考えると −45° である。なお、鉛直線の傾きは定義されなかったが、傾斜角は定義され、90° である。

傾斜角とは、直線と x軸の正の部分が作る角(反時計回りが正の向き)と定義される。取り得る範囲として 0° ≤ θ < 180° または −90° < θ ≤ 90° の2つの流儀がある(状況に応じて使い分ける)。

直線の傾きを m、傾斜角を θ とすると、2つの間には、三角法における正接函数を用いて

の関係がある。

性質

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  • 異なる2直線が平行であるための必要十分条件は、それらの傾きが等しいこと、または、傾きがともに定義されないことである。
  • 異なる2直線が直交するための必要十分条件は、傾きのが −1、または、傾きが 0 と定義されない場合であることである。
たとえば、傾き の直線に垂直な直線の傾きは である。
  • 傾き m の直線と傾き m' の直線が作る角 θ
で求められる(三角関数の加法定理)。

1次関数における傾き

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傾き・切片

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yx一次関数であるとする。このとき、xy には y = ax + b と表される関係があり、そのグラフは直線となる。この直線の傾きは a に等しい。

(証明)
y = ax + b のグラフ上の任意の2点 P, Q を取る。P, Qx座標をそれぞれ x1, x2 とすると、P, Q の座標は
P (x1, ax1 + b), Q (x2, ax2 + b)
である。
xの増加量 Δx = x2x1
yの増加量 Δy = (ax2 + b) − (ax1 + b)
= ax2ax1
= a (x2x1)
傾き m は、
(証明終)

1次関数 y = ax + b において、a を傾きと呼ぶのに対して、b y切片と呼ぶ。1次関数の y切片は、グラフ(直線)が y 軸と交わる点の y 座標に等しい。したがって、y = ax + b の形の方程式を「傾き・切片標準形」と呼ぶこともある。

1次関数 y = ax + b のグラフは、y軸平行の直線にはなりえないことに注意が必要である。

1次関数の決定

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1次関数の傾き m と直線上の1点 (x1, y1) が既知ならば、1次関数の方程式は

で与えられる(これを「点・傾き標準形」と呼ぶことがある)。

(例)

1次関数のグラフが2点 (2, 8), (3, 20) を通るとする。1次関数の傾き m

だから、直線の方程式は1点・傾き標準形で

y − 8 = 12(x − 2)

と求まる。これはつまり

y = 12x − 16

である。

直線の一般形

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前述の通り、1次関数のグラフは全ての直線を表さない。2変数線型方程式の一般形

は全ての直線を表す。b ≠ 0 ならば、傾きが存在し、 である。

直線の切片形

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の形の方程式は切片形と呼ばれる。このとき yx の1次関数で、

x切片が a
y切片が b

となる。この直線の傾きは である。

方向ベクトルとの関係

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直線の傾きが m であることは、その直線の方向ベクトルが (1, m) であることと同値である。

微分係数

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各点における微分係数とは、その点における曲線の接線の傾きのことである。各点に対して図の直線は常に曲線(青)の接線を表す。接線を、微分係数が正のときは緑、負のときは赤、0 のときは黒で表している。

曲線上の1点に対しても、そこで微分可能ならば、傾斜の具合を表す数値としての傾きが定義できる。

ΔxΔy を曲線上の2点間のそれぞれ x座標、y座標の増加量とすると、その2点を通る直線(という)の傾き m

である。この2点間を狭めたときの m極限が、そこを直線として近似した傾きと考えられる。これは接線の傾きであり、微分係数と呼ばれる。場所 x を変数とした

を、曲線の導関数と呼ぶ。

微分係数が定義できない例としては、次のような例がある。

  • 三角屋根型
    • y = |x| における x = 0
  • 振動型
    • (これは x = 0 で連続である)における x = 0
    • ワイエルシュトラス関数

関連項目

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傾き (数学)
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