リリーのおもかげ
「リリーのおもかげ」 | ||||||||
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ザ・フー の シングル | ||||||||
B面 | ドクター、ドクター | |||||||
リリース | ||||||||
規格 | 7インチ・シングル | |||||||
録音 | 1967年4月 ロンドン,IBCスタジオ&パイ・スタジオ[2] | |||||||
ジャンル | ロック | |||||||
時間 | ||||||||
レーベル |
トラック・レコード デッカ・レコード | |||||||
作詞・作曲 | ピート・タウンゼント | |||||||
プロデュース | キット・ランバート | |||||||
チャート最高順位 | ||||||||
ザ・フー シングル 年表 | ||||||||
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「リリーのおもかげ」(Pictures of Lily)は、イギリスのロックバンド、ザ・フーの楽曲。1967年にシングルリリースされた[5]。作詞・作曲はピート・タウンゼント。オリジナル・アルバム未収録曲。
解説
[編集]1967年4月5日にロンドンのIBCスタジオおよびパイ・スタジオにて、シングルB面に収録された「ドクター・ドクター」[注釈 1]と共に1日で録音、ミキシングされた[2]。
曲調はバラードだが、歌詞は「不眠症に悩む少年が父親に相談して、リリーという女性が写った写真をもらって元気を取り戻すが、同時にリリーに恋をしてしまう」という内容である。作者のタウンゼントは、この曲を書いたきっかけについて「ガールフレンド[注釈 2]の家の壁にヴォードヴィル界のスター、リリー・ベイリス(Lily Bayliss)[6][7][注釈 3]の古いポストカード写真が貼られているのを見て思いついた」と述べ、「少年が皆通り過ぎるピンナップ写真を持っていた時期を振り返った歌だ」としている[8]。ジョン・エントウィッスル[注釈 4]は「これはマスターベーションの歌だ。タウンゼントがいつもしてきた事を歌にしているんだ」と説明している[9][注釈 5]。
イギリスでは同年4月21日に、マネージャーのランバートとクリス・スタンプが前年に設立したトラック・レコードに移籍後の第一弾シングルとして発表され、シングル・チャートの4位まで上昇した。アメリカでは同年6月24日にデッカ・レコードから発表されたが、最高位51位と奮わなかった。
ミュージック・ビデオ
[編集]前作シングル曲「ハッピー・ジャック」と同様、本曲にもミュージック・ビデオが製作されている[10][注釈 6]。映像はモノクロ。VHS作品集『フーズ・ベター・フーズ・ベスト』(1988年)[注釈 7][11]、一部がドキュメンタリー映画『キッズ・アー・オールライト』(1979年)[注釈 7]に収録された。
カヴァー
[編集]- デヴィッド・ボウイ - ザ・フーのトリビュート・アルバム『サブスティテュート〜ザ・ソングス・オブ・ザ・フー』(2001年)に収録[12]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 作詞・作曲ジョン・エントウィッスル。オリジナル・アルバム未収録。
- ^ 1968年にタウンゼントと結婚したカレン・アストリー。
- ^ タウンゼントの自伝には、リリー・ベイリスではなくリリー・ラングトリーの名前が記されている。
- ^ タウンゼントとは、10歳代前半の時からの付き合いだった。
- ^ ザ・フーのアルバム『四重人格』(1973年)を原作にした映画『さらば青春の光』(1979年)に、主人公の青年が広告写真の女性に情欲を抱いてしまうという、本曲とタウンゼント達の説明を思い起こさせる場面がある。但し、この映画では本曲は使用されていない。
- ^ 1967年4月19日、当時西ドイツのブレーメンで、ダス・エルステのテレビ番組『ビート・クラブ』(Beat-Club)のスタジオで撮影された。
- ^ a b DVDで入手可能。
出典
[編集]- ^ a b 『エニウェイ・エニハウ・エニウェア』アンディ・ニール、マット・ケント著、佐藤幸恵、白井裕美子訳、シンコーミュージック刊、2008年、325頁。
- ^ a b 『エニウェイ・エニハウ・エニウェア』アンディ・ニール、マット・ケント著、佐藤幸恵、白井裕美子訳、シンコーミュージック刊、2008年、141頁。
- ^ WHO | Artist | Official Charts
- ^ The Who - Awards : AllMusic
- ^ “thewho.com”. 2023年11月5日閲覧。
- ^ Neill & Kent (2007), p. 145.
- ^ Townshend (2012), p. 110.
- ^ 『エニウェイ・エニハウ・エニウェア』アンディ・ニール、マット・ケント著、佐藤幸恵、白井裕美子訳、シンコーミュージック刊、2008年、132頁。
- ^ ベストアルバム『マイ・ジェネレーション~ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ザ・フー』付属のライナー・ノーツより。
- ^ Neill & Kent (2007), p. 160.
- ^ “thewho.com”. 2023年12月9日閲覧。
- ^ Popservations
引用文献
[編集]- Neill, Andy; Kent, Matt (2007). Anyway Anyhow Anywhere: The Complete Chronicle of The Who 1958-1978. London: Virgin Books. ISBN 978-0-7535-1217-3
- Townshend, Pete (2012). Who I Am. London: HarperCollins. ISBN 978-0-00-747916-0
参考文献
[編集]- アンディ・ニール; マット・ケント (2008). エニウェイ・エニハウ・エニウェア. 佐藤幸恵、白井裕美子(訳). シンコーミュージック. ISBN 978-4-401-63255-8
ロジャー・ダルトリー - ピート・タウンゼント ダグ・サンダム - ジョン・エントウィッスル - キース・ムーン - ケニー・ジョーンズ | |
ツアー・メンバー | |
スタジオ・アルバム | マイ・ジェネレーション - ア・クイック・ワン - ザ・フー・セル・アウト - トミー - フーズ・ネクスト - 四重人格 - ザ・フー・バイ・ナンバーズ - フー・アー・ユー - フェイス・ダンシズ - イッツ・ハード - エンドレス・ワイヤー - WHO |
ライヴ・アルバム | ライヴ・アット・リーズ - フーズ・ラスト - ジョイン・トゥゲザー - ワイト島ライヴ1970 - BBCセッションズ - ライヴ・アット・フィルモア・イースト1968 |
コンピレーション | マジック・バス〜ザ・フー・オン・ツアー - ダイレクト・ヒッツ - ミーティ・ビーティ・ビッグ・アンド・バウンシィ - オッズ&ソッズ - キッズ・アー・オールライト (サウンドトラック) - フーズ・ミッシング - トゥーズ・ミッシング - Thirty Years of Maximum R&B - ゼン・アンド・ナウ |
EP | レディ・ステディ・フー - ワイアー・アンド・グラス |
主な楽曲 | ズート・スーツ/アイム・ザ・フェイス(ハイ・ナンバーズ名義) - アイ・キャント・エクスプレイン - エニウェイ・エニハウ・エニホエア - マイ・ジェネレーション - 恋のピンチ・ヒッター - アイム・ア・ボーイ - ハッピー・ジャック - クイック・ワン - リリーのおもかげ - 恋のマジック・アイ - マジック・バス - ピンボールの魔術師 - シー・ミー・フィール・ミー - シーカー - ババ・オライリィ - 無法の世界 - ビハインド・ブルー・アイズ - ジョイン・トゥゲザー - 5時15分 - 愛の支配 - スクイーズ・ボックス - フー・アー・ユー - ユー・ベター・ユー・ベット |
映画・映像作品 | キッズ・アー・オールライト - Thirty Years of Maximum R&B Live - ワイト島ライヴ1970 - ザ・フー:ライヴ・アット・キルバーン - ザ・フー:アメイジング・ジャーニー - Tommy & Quadrophenia Live With Special Guest - Quadrophenia Live In London - The Who & Special Guests - Live At The Royal Albert Hall - Who's Better, Who's Best - Live in Boston |
関連アルバム | |
関連映画・映像作品 | モンタレー・ポップ フェスティバル'67 - ロックンロール・サーカス - ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間 - ワイト島1970-輝かしきロックの残像 - トミー - さらば青春の光 - ランバート・アンド・スタンプ |
関連項目 | モッズ - トラック・レコード - ロック・オペラ - The Who's Tommy - Teenage Cancer Trust |
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