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ハリイ・ハリスン

ハリイ・ハリスン
Harry Harrison
2005年グラスゴーで開催されたワールドコンにて
誕生 Henry Maxwell Dempsey
(1925-03-12) 1925年3月12日
アメリカ合衆国の旗 コネチカット州スタンフォード
死没 (2012-08-15) 2012年8月15日(87歳没)
職業 小説家
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ジャンル SF
配偶者 Joan Merkler Harrison
(1930–2002) -死別
子供 Moira Harrison, Todd Harrison
公式サイト http://www.harryharrison.com/
ウィキポータル 文学
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ハリイ・ハリスンHarry Harrison, 1925年3月12日 - 2012年8月15日)は、アメリカ合衆国SF作家ハリー・ハリスンという表記もある。

代表作として《ステンレス・スチール・ラット》シリーズや映画『ソイレント・グリーン』(1973)の元となった『人間がいっぱい』(1966) がある。

経歴

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編集者になる前にまずイラストレーターとしてSF業界に関わるようになった。特に、ECコミックで2冊のSFコミック Weird FantasyWeird Science でイラストを描いていた。雑誌編集では Wade Kaempfert とか Philip St. John といった名前を共同で使っていた。1948年、SF関係者の集まりであるヒドラ・クラブが設立されるとそこの会長になるが、数年で権力争いに破れ除名された。初めはギャラクシィ誌にイラストを寄稿し、小説を書き始めたのは喉の病気によって絵が描けなくなったことによってSFを書き始めたからである。Felix Boyd、レスリー・チャータリス(ゴーストライターを務めた)、Hank Dempsey といった名前でも小説を書いた。SFは風刺の効いたユーモラスなものが多く、《ステンレス・スチール・ラット》シリーズや(ハインラインの『宇宙の戦士』を風刺した)『宇宙兵ブルース』が好例として挙げられる。

1950年代から60年代にかけて新聞連載漫画の「フラッシュ・ゴードン」のメイン作家として活動していた。その脚本の一部は雑誌連載にも採用されている。科学的正確さを保証すべく、ハリスンは大まかなスケッチをアーティストに提示していたが、アーティスト側は無視することが多かった。

1960年に、アナログ誌に連載した最初の長篇『死の世界』が、その年のヒューゴー賞候補にノミネートされ、気鋭の新人として一躍注目を浴びることになる。

コミカルな作品が多いが、時にはシリアスなテーマの作品も書いている。例えば、人口爆発と資源の枯渇を扱った『人間がいっぱい』が有名で、映画『ソイレント・グリーン』の元になっている(ただし設定だけが共通で、テーマやプロットは全く異なる)。

1964年には親友ブライアン・オールディスと組んで、自費出版の評論誌「SFホライズン」を起こし、旧態に囚われたSFに対する批判をした。また、2人でアンソロジーの編集も精力的に行った。オールディスと共にバーミンガムSFグループの共同の社長を務める。

ハリスンは評論においては、前衛的なニュー・ウェーブ系の作品を支持したが、自身が書く小説は、シニカルな冒険小説的なSFか、ユーモアSFであった。

また、1964年にはミステリ作家レスリー・チャータリスの「聖者」ものの新作 Vendetta for the Saint77 をチャータリス名義で代筆した。

またレオン・ストーヴァーと共に、1973年に国籍を問わずに最優秀SF長篇に与えられるジョン・W・キャンベル記念賞を創設した。

1990年、ジョー・ホールドマンらと共に第48回ワールドコンのゲスト・オブ・オナーとして招待された。

なお、パロディ作品『銀河遊撃隊』『宇宙兵ブルース』や『テクニカラー・タイムマシン』を翻訳した翻訳家の浅倉久志は、「自分が翻訳した作家で一番好きなのはハリスン。好きな作品は『宇宙兵ブルース』」と語っている。

晩年に至るまで、ハリスンは世界SF会議の組織者の一人として活躍する傍ら、精力的に小説を書き続けた。2009年、アメリカSFファンタジー作家協会からデーモン・ナイト記念グランド・マスター賞を授与された[1]

2012年8月15日、死去[2]。87歳没。

私生活

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ヘンリー・マクスウェル・デンプシー (Henry Maxwell Dempsey) としてコネチカット州スタンフォードのロシア系ユダヤ系のアメリカ人家庭に生まれる(30歳のとき、法律上の名前を Harry Max Harrison に改名[要出典])。7歳のときからSFファンだった。1943年に徴兵され、第二次世界大戦中は空軍で整備兵・砲術教官としてイタリアで軍務に就く。復員後、ニューヨークのハンターカレッジに入学して水彩画を学んだ。

アメリカを出て各国(メキシコ、イングランド、デンマーク、イタリア)に暮らすが、アイルランドに落ち着く。イングランドに出かけたときのためにブライトンにもアパートを借りている。彼はエスペラント語の愛好家であり(エスペラント語は、『死の世界 2』など彼の小説にはしばしば登場する)、アイルランド・エスペラント協会の名誉会長を務めたこともある。また、Esperanto-USA の名誉会員、世界エスペラント協会の役員でもある。

1954年、ニューヨークで結婚。妻は2002年に癌で亡くなった。子供は2人いて、『人間がいっぱい』はこの2人に捧げられている。

作品リスト

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  • 『殺意の惑星』Planet of Damned/Sense of Obligation (1962)
  • 『ロボット戦争』War with the Robots (1962) ※短編集
  • 宇宙兵ブルース英語版』Bill, The Galactic Hero (1965)
  • 『人間がいっぱい』Make Room! Make Room! (1966)
  • 『テクニカラー・タイムマシン』The Technicolor® Time Machine (1967)
  • 『囚われの世界』Captive Universe (1969)
  • 『宇宙船ドクター』Spaceship Medic (1970) ※ジュブナイル
  • 『大西洋横断トンネル、万歳!』A Transatlantic Tunnel, Hurrah!/Tunnel Through the Deeps (1972)
  • 『銀河遊撃隊』Star Smashers of the Galaxy Rangers (1973)
  • 『原子力衛星が落ちてくる!』Skyfall (1976)
  • 「死の世界」
    • 『死の世界1』Deathworld 1 (1960)
    • 『死の世界2』Deathworld 2 (1964)
    • 『死の世界3』Deathworld 3 (1968)
  • 「ステンレス・スチール・ラット」シリーズ
    • 『ステンレス・スチール・ラット』The Stainless Steel Rat (1961)
    • 『ステンレス・スチール・ラットの復讐』The Stainless Steel Rat's Revenge (1970)
    • 『ステンレス・スチール・ラット世界を救う』The Stainless Steel Rat saves the World (1972)
    • 『ステンレス・スチール・ラット諸君を求む』The Stainless Steel Rat Wants You! (1978)
    • 『ステンレス・スチール・ラット大統領に』The Stainless Steel Rat for President (1982)
    • (未訳)A Stainless Steel Rat Is Born (1985)
    • (未訳)The Stainless Steel Rat Gets Drafted (1987)
    • (未訳)The Golden Years of the Stainless Steel Rat (1993)
    • (未訳)The Stainless Steel Rat Goes to Hell (1996)
    • (未訳)The Stainless Steel Rat Joins the Circus (1999)
    • (未訳)The Stainless Steel Rat Returns (2010)
  • 「星の世界へ」三部作
  1. 『ホーム・ワールド』Homeworld (1980)
  2. 『ホイール・ワールド』Wheelworld (1981)
  3. 未訳 Starworld (1981)
  • 「Eden」三部作
    • (未訳)West of Eden (1984)
    • (未訳)Winter in Eden (1986)
    • (未訳)Return to Eden (1988)

ほか未訳作品多数。

アンソロジー

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脚注・出典

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  1. ^ Harry Harrison named SFWA Grand Master”. Science Fiction & Fantasy Writers of America (2008年7月17日). 2008年7月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月20日閲覧。
  2. ^ The Official Harry Harrison Website The Official Harry Harrison Website 2012年8月15日閲覧

関連項目

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外部リンク

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