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トヨタディーゼル店

この記事は検証可能参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。 出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方)出典検索?"トヨタディーゼル店" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL (2022年10月)

トヨタディーゼル店(トヨタディーゼルてん)とは、1957年から1988年まで存在していたトヨタ自動車ディーラーである。

沿革

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トヨタのディーゼル車市場進出と専門店設置

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トヨタディーゼル店は、トヨタ自動車工業トヨタ自動車販売(現:トヨタ自動車)が、1957年昭和32年)3月DA80系「大型トラック」の発表を機に、大型商用車市場に本格的に進出するために新設した、大型トラックと大型バスを専門に扱う販売チャネルである。当時、トヨタ自動車の販売チャネルにはトヨタ店トヨペット店が存在しており、トヨタディーゼル店は3番目に設立されたものであった。

トヨタ初の大型車用ディーゼルエンジンであるD型エンジン搭載車の販売と整備を柱としていたが、従前からのB型F型といったガソリンエンジンを搭載したトラック(BX/FX、FA)、バス (FB)と、ランドクルーザー(FJ/BJ[1])、コースターも取り扱うこととなった。また、乗用車に比べて大型の設備や治具・工具を要するダイナトヨタ店との併売として取り扱われ、1969年昭和44年)発表のマッシーダイナもトヨタ店およびトヨタディーゼル店の扱いとなった。

トヨタ店やトヨペット店と異なり、トヨタディーゼル店は全国展開されず、大都市にのみ設置された。1957年昭和32年)2月から1958年昭和33年)4月にかけて、東京大阪愛知名古屋市)、福岡宮城仙台市)、静岡北海道札幌市)、兵庫神戸市)、神奈川横浜市)の9都道府県にディーゼル店販売会社が設立された。後の1965年昭和40年)9月には、埼玉川口市)と千葉にもディーゼル店販売会社が設立された。この埼玉と千葉の2社は、元々はプリンス自動車工業販売会社であったが、1966年昭和41年)8月日産自動車との合併を控え、トヨタディーゼル店に鞍替えしたものである。

なお、ディーゼル店が設置されない地域では、トヨタ店が大型商用車とディーゼル車の販売を引き続き担当していた。

また、フォークリフトなどの産業車両(トヨタL&F)を扱っていた販売会社もあり、それらの販売会社はのちに産業車両の販売部門を分社化している(例:トヨタL&F兵庫は、神戸トヨタディーゼルの産業車両部が前身)

ディーゼル店での乗用車販売

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大型車市場におけるトヨタのシェアは、専業4社(いすゞ日野ふそう民生産業)の台頭によって年々縮小していき、各トヨタディーゼル店が経営不振に陥ったことから、やがてパブリカカローラといった乗用車も取り扱われるようになった。

ただし、ディーゼル店での乗用車販売は、経営不振に陥った各ディーゼル店を救済するためにやむを得ずトヨタ自動車販売(現:トヨタ自動車)がとった措置であり、当時のトヨタの方針は、あくまでも「ディーゼル店は大型商用車の販売に専念すること」であった。

ディーゼル店からカローラ店へ

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トヨタDR15形リヤエンジンバス(1971年製)産交バス
車体は当時のいすゞ車に標準架装されていた川重車体製(いすゞバス製造を経て現在はジェイ・バス)で、Hゴム支持の立ち席窓に代え、上下2段のアルミサッシ窓の採用が新しかった。

トヨタの方針とは裏腹に、ディーゼル店の販売の主力が完全にカローラ店扱いの乗用車になったことから、1970年代に入るとトヨタとの販売契約を結び直したうえで販売系列を変更し、社名も販売車と同じトヨタカローラ店系列に変更する[2]ディーゼル店が続出した(例:静岡トヨタディーゼル⇒トヨタカローラ東海)。初代カローラが発売された1966年昭和41年)には11社のディーゼル店販売会社が存在していたが、3代目カローラが発売された1974年昭和49年)時点では、東京トヨタディーゼルと名古屋トヨタディーゼルの2社を残すのみとなっていた。

最後に残った2社のうち、東京トヨタディーゼルは1980年昭和55年)1月に解散し、名古屋トヨタディーゼルが唯一存続していたが、これも1989年昭和64年・平成元年)1月に系列変更を行い、トヨタカローラ名都(めいと)と社名を変更し、この時点でトヨタディーゼル店の販売会社は消滅した。トヨタカローラ名都はその後、1996年平成8年)4月にトヨタカローラ愛豊(あいほう)に吸収合併されて現在に至っている。2023年6月現在、ディーゼル店を前身とする販社で法人格が存続しているのは札幌・埼玉・神戸・福岡の4社である。

ディーゼル店のカローラ店への移行により、それまでディーゼル店専売とされていたディーゼルエンジン搭載の普通小型トラック・バスおよびランドクルーザーコースターは、その地域のトヨタ店が販売を受け持つこととなった。それまでディーゼル店とトヨタ店で併売されていたダイナは、これ以降トヨタ店(大阪地区は2006年8月8日に旧大阪トヨタより社名変更した大阪トヨペット)での専売車種となる。

最終的に、日本では大型車市場におけるトヨタブランドが廃止され、トヨタグループの大型車メーカーである日野自動車からの供給でまかなわれることとなった。トヨタブランドでの日本国内向け大型車販売は、DB100系ボンネットバス、DR10/15系リアエンジンバスが1974年昭和49年)頃まで、DA110系ボンネット/DC系キャブオーバートラックが1978年昭和53年)頃までに終了したが、2017年(平成29年)より燃料電池バス「トヨタFCバス」のリース販売が開始され、43年ぶりにトヨタブランドの大型バスが復活した。

主な取扱車種

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商用車(ディーゼル店専売車種)

商用車(トヨタ店との併売車種)

商用車(パブリカ店→カローラ店との併売車種)

※以下は東京トヨタディーゼル・名古屋トヨタディーゼルで取り扱われた車種を示す

乗用車(基本的にパブリカ店→カローラ店との併売)

※以下は東京トヨタディーゼル・名古屋トヨタディーゼルで取り扱われた車種を示す

※以下は名古屋トヨタディーゼルで取り扱われた車種を示す

トヨタディーゼル店販売会社一覧

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太字は2023年6月現在、他系列に移行して存続している販売会社

  • 東京トヨタディーゼル株式会社(1957年3月 - 1980年1月)- 当初は東急グループ。本社は当初は赤坂見附に存在したが、1968年に目黒区青葉台に移転。ほかに支店が大田区ほか数か所に存在した。トヨタディーゼル店で唯一解散の措置を採っており、店舗と従業員は出店地域ごとにトヨタ東京カローラ(現・トヨタモビリティ東京)およびトヨタ西東京カローラ(法人としては現在のトヨタS&Dフリート西東京)に引き継がれた。
  • 大阪トヨタディーゼル株式会社(1957年3月 - 1972年4月)- トヨタカローラ大阪に吸収合併された。産業車両部門は1966年に分社化され「大阪トヨタフォークリフト」となったのち、「トヨタL&F大阪」に社名変更後、トヨタL&F京滋との統合を経て「トヨタL&F近畿」となる。
  • 名古屋トヨタディーゼル株式会社[18](1957年4月 - 1988年12月)- 名古屋鉄道も資本参加、後に愛知トヨタグループとなり、トヨタカローラ名都株式会社へ社名変更。1996年4月には同じ愛知トヨタグループのトヨタカローラ愛豊株式会社に吸収合併された。
  • 福岡トヨタディーゼル株式会社(1957年9月 - 1970年5月)- 当初は西日本鉄道も資本参加。現・トヨタカローラ福岡株式会社。
  • 宮城トヨタディーゼル株式会社(1957年10月 - 1969年7月)- トヨタカローラ宮城株式会社に社名変更[19]、2020年10月に宮城トヨタグループ(MTG)に経営権が移され、2023年4月1日にMTGの中核会社である宮城トヨタ自動車に吸収合併された。
  • 静岡トヨタディーゼル株式会社(1957年12月 - 1969年5月)- トヨタカローラ東海株式会社に社名変更、2021年4月にネッツトヨタスルガと共に静岡トヨペットに吸収合併され、トヨタユナイテッド静岡株式会社に社名変更。
  • 札幌トヨタディーゼル株式会社(1957年12月 - 1973年12月)- トヨタカローラ北海株式会社に社名変更。1980年5月にはトヨタビスタ札幌株式会社に社名変更、2004年5月のネッツ店との統合に伴うビスタ店廃止によりネッツトヨタ道都株式会社に社名変更。
  • 神戸トヨタディーゼル株式会社(1958年2月 - 1970年5月)- 大関グループ、トヨタカローラ兵庫株式会社に社名変更したが、2021年4月1日付で兵庫トヨタ自動車に譲渡される。産業車両部門は1970年に分社化され「兵庫トヨタフォークリフト(現・トヨタL&F兵庫)」となる。
  • 横浜トヨタディーゼル株式会社[20]1958年4月 - 1970年4月)- トヨタカローラ東急株式会社に社名変更したが、1972年10月にトヨタカローラ横浜株式会社に吸収合併された。
  • 埼玉トヨタディーゼル株式会社1965年9月 - 1969年7月)- トヨタ勝又グループ。現・トヨタカローラ新埼玉株式会社。
  • 千葉トヨタディーゼル株式会社(1965年9月 - 1969年7月)- トヨタ勝又グループ。トヨタカローラ京葉株式会社に社名変更したが、1990年12月に同じトヨタ勝又グループのトヨタカローラ千葉に吸収合併された。

脚注

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  1. ^ ランドクルーザーの「B」は、直列4気筒ディーゼルエンジン2代目B型
  2. ^ 大阪トヨタディーゼルのみ、カローラ店に転換せず同地域の既存のカローラ店(トヨタカローラ大阪)との合併を選択した。また、カローラ店として存続した販社も、一部は後に同地域のカローラ店と合併しているほか、札幌トヨタディーゼルはカローラ店からさらにビスタ店へ転換した後、ネッツトヨタ店(旧オート店)との統合でネッツ店に転換して営業している。
  3. ^ ディーゼル店消滅後は各地域のトヨタ店専売となる。
  4. ^ トヨタ店から移管された。ディーゼル店消滅後は各地域のトヨタ店専売に戻された。
  5. ^ a b 1970年5月まで。以降はオート店専売となった。
  6. ^ トヨタ店との併売。1975年末にミニエースが販売終了となったカローラ店/ディーゼル店での小型トラックラインナップ補完の為、トヨタ店で取り扱っていたハイラックスをカローラ店/ディーゼル店でも取り扱っていた(1977年頃まで)。
  7. ^ 1978年頃まではオート店でも併売していた。
  8. ^ 1969年4月まで。以降はオート店専売となった。
  9. ^ 初代モデルのカローラスプリンターオート店専売の為、ディーゼル店での取扱いは無かった。
  10. ^ ミニエースの乗用登録ワゴンタイプ。
  11. ^ 1979年10月まではオート店でも併売していた。
  12. ^ 1980年4月-1982年5月の期間はビスタ店でも併売していた。なお、この時期のディーゼル店取扱いは名古屋トヨタディーゼルのみである。
  13. ^ 1980年4月以降はビスタ店でも併売していた。
  14. ^ セリカカムリの後継車種。1982年3月のモデルチェンジを機にビスタ店での取扱いは終了し、ビスタ店向けは姉妹車のビスタが投入された(ビスタ店のない沖縄県のみオート店でビスタを販売)。
  15. ^ カローラIIの新発売により、ターセルはカローラ店/ディーゼル店での取扱いが終了し、ビスタ店の専売となった(ビスタ店のない沖縄県のみカローラ店からオート店に取扱いが移行)。
  16. ^ セリカXXの後継車種。
  17. ^ 名古屋トヨタディーゼル消滅後(1989年1月-)は愛知トヨタでの専売となった。
  18. ^ 名古屋トヨタディーゼルは設立当初、「名古屋トヨタディーゼル自動車株式会社」という社名であったが、設立後1週間で「名古屋トヨタディーゼル株式会社」に社名変更された。
  19. ^ 宮城県では、パブリカ仙台を前身とする「トヨタカローラ仙台」がカローラ店の車種を取り扱っていたが、宮城トヨタディーゼルのカローラ店への系列変更に伴い、宮城トヨタディーゼル改めトヨタカローラ宮城が宮城県におけるカローラ店の役目を引き継ぎ、カローラ仙台はオート店に系列を変更して「トヨタオート仙台」、後に「ネッツトヨタ仙台」として営業している。
  20. ^ 横浜トヨタディーゼルは当初、「神奈川トヨタディーゼル株式会社」という社名であったが、神奈川地区のトヨタ店である「神奈川トヨタ自動車株式会社」と紛らわしいため、間もなく「横浜トヨタディーゼル株式会社」に社名変更された。
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