「あなたに首ったけ」（"I've Got a Crush on You"、邦題は「クラッシュ・オン・ユー」とも）は、ジョージ・ガーシュウィンが作曲し、アイラ・ガーシュウィンが作詞した曲。この曲はガーシュイン作曲の作品の中では珍しく、二つの異なるブロードウェイ上演作品、クリフトン・ウェッブとメアリー・ヘイ（英語版）によって発表された『トレジャー・ガール（英語版）』（1928年）と、ドリス・カーソンとゴードン・スミスがこの曲を歌った『ストライク・アップ・ザ・バンド（英語版）』で使用された^[1]。この曲はガーシュウィンのトリビュート・ミュージカル『ナイス・ワーク・イフ・ユー・キャン・ゲット・イット（英語版）』（2012年）でも使用され、ジェニファー・ローラ・トンプソン（英語版）によって歌われた。コロムビア・レコード所属時代のフランク・シナトラによってもカバーされている。

フランク・シナトラ、サラ・ヴォーン、エラ・フィッツジェラルドなどによる録音によって、この曲は主にボーカル曲のレパートリーとしてのジャズ・スタンダードとみなされている。インストゥルメンタル・バージョンもナット・アダレイ、アイク・ケベックなどによって録音されている。

• 1951年 ダニー・ウィルソン物語（英語版） - フランク・シナトラが歌唱
• 1951年 巴里のアメリカ人 - BGMとして。この曲は映画用にジーン・ケリーによって録音されたが、最終的には使用されなかった。
• 1955年 私の夫(ハズ)は二人いる（英語版） - ベティ・グレイブルとジャック・レモンによる演奏。
• 1957年 追憶
• 1974年 アリスの恋 - エレン・バースティンによる演奏。
• 1977年 クワイヤボーイズ - ヴィック・テイバック（英語版）による歌唱。
• 1979年 ガーシュウィンの音楽だけが使用されたウディ・アレンの『マンハッタン』。ニューヨーク交響楽団による演奏。
• 2003年 モナリザ・スマイル - performed by シールによる演奏。
• 2003年 恋愛適齢期 - スティーヴ・タイレルによる歌唱。
• 2008 ラブ・ダイアリーズ - 女優のレイチェル・ワイズによって、彼女が演じる役のお気に入りの曲として歌われた。